ワーケーション体験・経験(地域活性化プロデューサー)

  自分の好きな場所で、遊んだり、くつろいだり、はたまた仕事を、と思いませんか?
 
遊びと仕事、これまでは同時に考えることなんておかしい!とさえ思われていましたが、昨今は変わってきましてね。
 
遊びの中に仕事を織り交ぜたり、遊びが仕事に活きたり。
そして仕事も遊びの要素を取り入れたり、遊び心をもって仕事したりとか。
ICT 社会の進展と働き方改革という意識変革によって、働く時間と場所も柔軟になってきました。
 
ネットとパソコンがあれば、いつでもどこでも可能な時代に。
仕事のしやすいコワーキングスペースが各地にでき、環境面もますます整ってきています。
 
このような環境変化の中で、場所は重要な要素と言えるでしょう。
好きな場所というのは、あらゆる活動においてプラスになるからです。
場所は部屋、施設のみならず、近隣のお店や街並み、風景なども大切ですね。
趣味嗜好は人それぞれ、お気に入り場所もいろいろかと思いますが、信州の中央部・安曇野には魅力的な場所が多いことに私は驚かされました。
 
ここで発見した3つのコワーキングスペース、それぞれが異なり、特徴的であり、そして魅力的。
 
そして今注目したいのは、個々に魅力のあるところが連携していくということ。
例えば、3つの場所を自分のペースで、気分に合わせて使う、そんなことも可能です。
 
ワーケーションという言葉があります。
ワーク+バケーション、最初に述べた仕事と遊びを合わせた考え方です。
 
これは安曇野、信州の地のためにある言葉と言っても過言ではないでしょう。
私自身、実際にやってみました。
 
近隣の松本市に来たときに1 日滞在を延ばして、安曇野のこれらコワーキングスペースを活用し仕事を行い、そして自然を楽しみました。
この1 日滞在を延ばすだけで心身ともに楽になり、そして自分の気に入った場所で仕事をすることで業務品質もアップします。
短時間で業務集中できることで、それ以外の楽しみにも時間を使うことができるのです。
3つの場所が連携するなら、1 日だけでなく2 日、3 日と滞在すれば、この地をより一層楽しめることとなります。
働き方改革というのは、このような「個々が業務効率を上げるための取り組み」、と考えます。
 
そして、企業等もこのような考え方を受け入れるようになってきました。
近い将来、週末と週末をはさんで、5 日間をこのようなコワーキングスペースで仕事する、そんなことも可能になることでしょう。
 
そうなると、私は2 週連続で大好きな北アルプスの山を登り、下山して仕事をするとともに、これらのコワーキングスペースの間をジョギング移動、その途中でも寄り道、そんな地域の楽しみ方ができたらと、密かに戦略を練っています。
さて、最後にこの3つのコワーキングスペースを、自分の体験をもとにそれぞれを紹介してみます。
 
順序は場所の南から。
 
オーナー&運営者は 篠原 寛行 (Hiroyuki Shinohara)さん、常に元気で楽しく前向きな人。
 
初めて会ったときから自然と盛り上がり、まるで昔からの友人と接しているかのようです。
 
場所は、電車の駅では豊科駅、そこから西へ3 ㎞弱、徒歩の場合は緑豊かな田園地帯を突っ切っていくのが最短路、季節がいい時であれば歩くのも楽しい。
スペースとしては、自宅の一部を改装したものであり、雰囲気は昭和そのもの。
中高年にはこれが懐かしくもあり、オフィスというよりも自宅・自室に近い。
この雰囲気が心身ともにリラックスさせてくれるのも事実。
 
このような雰囲気の場所と運営者なので、仕事を一息ついたその時も楽しい。
現在の自分のビジネスからはじまって、話いるうちに中長期の社会全体の夢物語に及ぶことも。
これぞコワーキングスペースといったところですね。
 
またコワーキングスペースのすぐ横で農家民宿も営んでおり、ここで宿泊して一夜を明かすのもきっと素晴らしいことでしょう。
 
 
 
次に紹介するのは、豊科駅の次、柏矢駅が最寄りとなる「 北アルプスワークサイト
 
別名は「 月とビスケット.」、正確には通常はこの名のカフェで、毎週水曜日をコワーキングスペースとして運用している。
ここは駅から西へ3 ㎞強、最初はフラットな道が途中から登りとなってくる。
多少距離はあるものの9 月に実際歩いてみると、左右には実った稲穂が風になびき、正面の山が近づいてくる、そして振り返ると盆地の市街地の向こうにも山が重なる。
 
この風景は都会では見られないので、歩くのも楽しい。
さて、スペースについては明るくてモダン、普段はカフェなので当たり前かもしれないが。
 
ここのオーナー&運営者は 鶴飼博将さん、首都圏から安曇野へ家族で移住された方で、現在も首都圏のIT 系業務を行っている。
 
鶴飼さんも黙々とこのスペースで仕事をされており、コワーキングスペースの利用者も同様な仕事スタイル、静かな環境も手伝って本当に落ち着いて仕事ができます。
 
ここから坂をさらに上っていくと、国営アルプスあづみの公園があり、仕事のリフレッシュにもよい場所。
 
 
最後は「 シェアハウス高橋
その名の通り部屋を貸しているところであるが、ここは芸術という観点で環境が素晴らしい。
 
すぐ横にあるのは高橋節郎記念美術館、この建物は節郎氏の実兄の画家であり詩人であった達郎氏が建てたゲストハウスを改装したもの。
何と言ってもシェアハウスの建物が素晴らしい。
 
シェアハウスのため4つの部屋を貸すことが基本である。
ただ、ダイニングをコワーキングスペースとしても利用を開始したとのこと。
仕事を行うことを中心としたコワーキングスペースの設計ではないため、まったく雰囲気が異なっている。
 
ここはリゾートの1つ、この場所の楽しみ方の1つとしてコワーキングがあるといった感じである。
 
運営者は 吉田 美穂 (Miho Yoshida)さん、設計者でもある彼女はこの建物の管理やメンテナンスを手がけるとともに、この活かし方を考える中でコワーキング的活用を行うことに。
4つの部屋もこれまで長期利用中心であったが、夏などの観光シーズンには短期滞在運営に変えていき、多くの方にこの場所を楽しんでもらいたいとの意向。
新しい魅力がまた増えそうです。
このように特徴を書いていると、自分が見た風景が蘇ってくる、楽しい思い出とともに。
3つが連携し活動していくことで、その楽しさをより増幅させる人がどんどん増えていくことでしょう。
そして、楽しさだけでなく、ビジネス的なプラスも生まれてきます。
 
この活動の先には、地域の事業者や住民も巻き込んで、全体としての地域活性にも広がっていく。
 
「そんな素晴らしい活動の1 歩が始まった」、と私は考えています。
 
2018 年12 月10 日
地域活性化プロデューサー   Toyoaki Murase

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